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【ユースケース】「CrowdANALYTIX DevelopX」
アパレル企業H社

大手アパレル企業H社ではお客様の好みのファッションスタイル、テイストをいかにして推測し、「お客様の好みに合わせたスタイリング提案、新商品通知、店舗イベントの告知につなげるか」という課題を抱えていました。これを解決すべく、H社ではお客様の好みを推定するAIモデルの開発を検討しましたが、必要なスキルを持つデータサイエンティストを集めることが困難でした。そこで同社は、マクニカネットワークスのAI開発支援サービス「CrowdANALYTIX DevelopX」を採用。これによりAIモデルの開発が加速化するとともに、運用・メンテナンスも委託できるようになったため、自社のリソースをマーケティング活動など、より注力したい領域へ配分することが可能になりました。

AIモデルの開発を担うデータサイエンティストが足りない!

小売業の企業が消費者に認知され、ロイヤルカスタマーを増やし、企業そのものの価値を高めていくためには、顧客目線でのコミュニケーションが必須です。そのためには顧客を十分に理解し、それに沿った情報提供を実現する仕組みづくりが欠かせません。オンライン/オフライン関係なく、顧客がモノやサービスに触れることで得られる体験や経験を主軸に考えるOMO(Online Merges with Offline)のマーケティングが求められているのです。
「特に、お客様の好みのスタイルやテイストを理解した上で実施するコミュニケーションはとても有効です。よって、このような顧客DNAをいかに推測するかが効果的なマーケティング活動を行う上で重要なポイントとなります。しかし、顧客との接点や情報が限られている中で推測を行うのは非常に難しく、当社もこれまでは顧客に対し画一的なコミュニケーション、情報提供を行うに留まっていました」(H社)

こうした状況を打開すべく、H社が検討することにしたのは次の2点です。
①顧客情報・行動から、顧客の興味・テイスト・ライフスタイルを算出するAIモデルの開発
②推測結果をベースとした顧客に刺さるOnetoOneマーケティング活動の実現

しかしこれを推進するにあたり、大きなハードルとなったのが、データやAIをフルに活用して施策に取り組むことができる人材、いわゆるデータサイエンティストの確保でした。
「現状、データサイエンティストは希少な存在であり、見つけてもなかなか採用できません。かといって、新たに育成していては時間がかかってしまいます。またプロジェクトはアジャイル開発で進められ、流動的に変化するので、あらかじめ雇用人数や予算を決めることが難しいのですが、経営層からは固定費として扱われるため予算の獲得もままなりません。十分な人材があれば、もっとスピード感をもってAI開発ができるのにと、歯がゆい思いをしていました」(H社)

H社では人材派遣会社やフリーランスの利用も試みたものの、スキルが想定と異なるケースもしばしばでした。また、一つのプロジェクトが終わると人材が離れてしまうため、社内にナレッジが蓄積せず、切り替えの際のスイッチングコスト・ナレッジトランスファーの手間が発生。結果としてプロジェクトは思うように進まなかったのです。

AIモデルの開発から運用まで一気通貫で提供する「CrowdANALYTIX DevelopX」

データサイエンティストの不足を解消するため、H社が採用したのが、マクニカネットワークスのAI開発支援サービス「CrowdANALYTIX DevelopX」でした。CrowdANALYTIX DevelopXは、ユーザーごとの課題に基づいたAIモデルの開発を行い、クラウドサービスとして実装。運用までも一気通貫で提供します。ユーザーにAIの知識がなくとも、高品質のAIサービスがフルカスタマイズで利用できるのです。

具体的には、25000名以上のデータサイエンティストが所属する世界最高レベルの技術を持ったコミュニティから、最適な人材を組み合わせてチームを編成・派遣。ユーザーに必要なAI開発体制を構築します。また、必要に応じてAIモデルを実装するインフラも提供可能です。
「私たちが欲しいリソースを、状況に応じてスケーラブルに利用できる点が大きなメリットでしたね。データサイエンティストのコミュニティの集合知を活用しつつ、自社のデータセットや各種制約事項を考慮したかたちで、中長期のAI開発・運用をトータルにサポートしてくれるというのもポイントでした」(H社)

スクラップ&ビルドで世の中の変化への対応や顧客理解の精度向上が実現

H社はCrowdANALYTIX DevelopXを採用したことで、AIモデルの迅速な開発・運用が可能になった上、コストも最適化できたといいます。
「AI開発のアルゴリズムの選定・モデルチューニングや特徴量設計(=機械学習の予測精度を改善する手法)などについて、有益な示唆を得ることができました。これは社内の人間だけではとても考えつかなかったことです」(H社)

H社に派遣されたチームは、AIモデルの開発・運用におけるさまざまな領域をサポートしています。この際、マクニカネットワークスのカスタマーエンゲージメントマネージャがチームを統率。H社の課題をデータサイエンティストの視点から定量的に分析しつつ、自分ごとのように理解・共有した上で、プロジェクトの推進をリードしてくれました。
「当社の取り組みの良いところ・悪いところを客観的に把握できるようになり、開発の難しい部分も代わって行ってくれるので、全体がスピードアップしました。これにより、スクラップ&ビルドを回しながらの改善が可能になり、世の中の変化への対応や顧客理解の精度向上が実現しています」(H社)

また、AIモデルの運用やメンテナンスを任せることができる点も大きいといいます。
「社内の人間の手間が減り、マーケティング施策などより注力したい領域へリソースを配分することができるのはありがたいですね」

現在、H社におけるCrowdANALYTIX DevelopX の利用範囲は一部の領域にとどまっていますが、将来的には今回のプロジェクトの経験とノウハウをもとに、別領域でのAI開発・運用にも採用を検討していくとのことです。

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